児童発達支援とは?どんなところ?支援内容や利用方法を解説します

「子どもの発達が少し気になる」

「児童発達支援を勧められたけれど、どんなところなの?」

初めて「児童発達支援」という言葉を聞いた保護者の中には、何をする場所なのかわからず、不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、児童発達支援とはどのようなサービスなのか、対象となる子どもや支援内容、利用までの流れなどをわかりやすく解説します。

児童発達支援とは?

児童発達支援とは、主に就学前の障害のある子どもや、発達に支援が必要な子どもが利用する障害児通所支援のひとつです。

日常生活に必要な動作や、集団生活に適応するために必要な力など、その子の発達や特性、困りごとに応じた支援を行います。

また、子ども本人への支援だけでなく、家族への支援も大切にされています。

児童発達支援の支援内容

児童発達支援では、一人ひとりの発達の状態や特性、家庭での様子などを踏まえて、その子に必要な支援を考えていきます。

現在の児童発達支援では、次の5つの領域を踏まえながら支援を行います。

    5つの領域

①健康・生活

②運動・感覚

③認知・行動

④言語・コミュニケーション

⑤人間関係・社会性

ただし、5つの領域をそれぞれ別々に訓練するという意味ではありません。

遊びや日常生活などを通して、その子の発達や特性に合わせた支援を組み立てていきます。

児童発達支援はどんな子が利用する?

たとえば、次のような発達の特徴や困りごとがある子どもが利用しています。

・言葉やコミュニケーションの遅れ・悩みがある

・日常生活のスキル(身の回りのこと)の遅れがある

・集団行動や社会性のつまずきがある

・体の使い方・感覚の凸凹(特性)がある

・診断はないものの、発達について気になることがある

医学的な診断名や障害者手帳がなくても、発達支援の必要性が認められれば利用の対象となる場合があります。実際に利用するためには、市区町村による支給決定が必要です。

診断名の有無だけで決まるのではなく、その子の発達の状態や生活上の困りごとなどを踏まえ、支援の必要性が判断されます。

児童発達支援を利用するまでの流れ

児童発達支援などの障害児通所支援を利用する場合、市区町村に申請し、支給決定を受けたうえで利用する事業所と契約します。

ただし、具体的な手続きは自治体によって異なる場合があるため、詳しくはお住まいの市区町村の窓口で確認しましょう。

利用料金はどのくらい?

児童発達支援を利用した場合、原則としてサービスにかかった費用の1割を利用者が負担します。

ただし、世帯の所得に応じて1か月あたりの負担上限額が決められているため、利用回数が増えても上限額を超えて負担することはありません。

また、就学前の子どもの児童発達支援については、幼児教育・保育の無償化の対象となる期間があります。

無償化の対象となるのは、満3歳になって初めての4月1日から、小学校入学までの3年間です。

ただし、食費や日用品費など、サービスの利用料以外にかかる費用は無償化の対象にはなりません。

利用料金や実費負担については事業所によって異なる場合もあるため、利用する事業所に確認しておくと安心です。

児童発達支援で大切にされていること児童発達支援は、単に「子どものできないことを、できるようにする場所」ではありません。

一人ひとりの発達や特性、得意なことや苦手なことを理解し、その子が日常生活の中で過ごしやすくなる方法を一緒に考えていくことも大切です。

また、子ども本人への支援だけでなく、保護者の悩みや困りごとに寄り添うなど、家族への支援も児童発達支援の大切な役割のひとつです。

子どもと家族が安心して生活していくために、それぞれの親子に必要な支援を一緒に考えていく場所でもあると、私は考えています。

児童発達支援で大切にされていること

児童発達支援は、単に「子どものできないことを、できるようにする場所」ではありません。

一人ひとりの発達や特性を理解し、その子が得意なことや好きなことも大切にしながら、生活しやすくなる方法を一緒に考えていきます。

また、子どもの行動だけを見るのではなく、

「なぜこの行動をしているのだろう」

「何に困っているのだろう」

と、その背景に目を向けることも大切です。

そして、支援の対象は子どもだけではありません。子育ての中で感じている不安や悩みを聞いたり、家庭での関わり方を一緒に考えたりするなど、家族への支援も児童発達支援の大切な役割のひとつです。

子どもと家族が安心して生活していくために、その親子に合った方法を一緒に考えていく。

私は、児童発達支援にはそんな役割もあると考えています。まとめ児童発達支援は、主に就学前の子どもの発達や特性に合わせて、一人ひとりに必要な支援を行う障害児通所支援のひとつです。

そんな子どもの様子が気になっていても、「このくらいで相談していいのかな」と迷う保護者もいるかもしれません。

しかし、最初から保護者だけで「児童発達支援が必要かどうか」を判断する必要はありません。

気になることがあれば、まずはお住まいの市区町村の相談窓口などで、子どもの様子について話してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

制度や支援内容を説明するだけではなく、「子どものできないことをできるようにする場所」と単純に考えないことも大切です。

一人ひとりの発達や特性を理解し、その子が生活しやすくなる方法を一緒に考えていく。

そんな視点も、児童発達支援では大切にされています。

まとめ

児童発達支援は、子どもの発達や特性に合わせて、一人ひとりに必要な支援を考えていく障害児通所支援のひとつです。

「うちの子も利用したほうがいいのかな」

と迷ったときは、一人で判断する必要はありません。

まずはお住まいの自治体の相談窓口などに相談し、子どもの様子について話してみるところから始めてみてください😊


【参考資料】・こども家庭庁「児童発達支援ガイドライン」・こども家庭庁「障害児支援施策」・こども家庭庁「利用者負担の仕組み」