3歳のダン君と、空っぽにならないお弁当箱

ダン君が療育に通っていた、3歳頃の話です。

当時のダン君は、かなりの偏食でした。

比較的抵抗なく食べられたのは、白いものと茶色いもの。

白いものなら、白米、パン、うどん、とうふ、ヨーグルト
茶色いものなら、納豆、お肉、からあげ......。

そんな感じだったと思います。

一方で、見慣れないものや苦手なものにはとても慎重。

当時の私は、

「少しずつでも、いろいろなものを食べられるようになってほしい」

と思っていました。

そこで、苦手な野菜を小さく刻んでハンバーグに混ぜたり、好きなものの中にこっそり忍ばせたり。

「気づかれないように食べてもらおう」

そう考えていました。

そんなある日。

ダン君の3歳の誕生日に、療育へ持っていくお弁当を作りました。

せっかくの誕生日。

ちょっと特別なお弁当にしてあげたい。

そう思った私は、にんじんを「3」の形にして、

ご飯の上にのせました。

「喜んで食べてくれるかな♪」

なんて思いながら。