キー坊の「好き」が苦手を越える力になった日の話

「マイクラの田んぼアートが見たい」

夏休みのある日、キー坊が突然私に言いました。

少し弾む母の心。

中学生になり、自分の部屋や自分の世界で過ごす時間が少しずつ増えていったキー坊。

それもきっと、成長している証拠なのでしょう。

わかってはいるけれど、母としてはちょっぴり寂しかった。

だからこそ、

「マイクラの田んぼアートが見たい」

その何気ない一言が、私はちょっと嬉しかったのです。

久々の家族全員でのお出かけ。

会場に着くと、エントランスにはマイクラの旗やキャラクターの絵、グッズがたくさん並んでいました。

当然、素通りできるはずもありません。笑

一つひとつ眺めては立ち止まり、なかなか展望台へたどり着かないキー坊。

「田んぼアート見に来たんだよね?😂」

と言いたくなるほどでした。

そして、ようやく展望台へ。

目の前に広がる田んぼアートを見たキー坊は――

特に大きな歓声をあげるわけでもなく、

静かにスマホを取り出しました。

そして、写真を撮る。

また撮る。

角度を変えて、また撮る。

……うん。キー坊らしい😂

「すごい!」と大きな声で喜ぶタイプではないけれど、何枚も写真を撮る姿を見れば、嬉しいことはよく分かりました。