毎日を乗り切ることが精一杯だった頃の話②


「このままではダメだ。」

そう思った私は、市の保健センターへ向かいました。

ダン君の心配事。

自分が困っていること。

毎日辛いと感じていること。

思いつくままに、たくさん話を聞いてもらいました。

保健師さんは私の話を最後まで否定せず、静かに耳を傾けてくださいました。

そして最後に、こう言ってくれたのです。

「月見さんは今、本当に大変な育児をなさっているんですね。ここに来てくださって良かったです。」

その言葉で、張りつめていた糸がふっとゆるんだのを、10年ほど経った今でもはっきり覚えています。

この出会いが、私とダン君を「療育」という場所へつないでくれました。

「療育に通う」ということに抵抗を感じる方もいると聞きます。

「障害を認めることになるのでは…。」

そんな不安を抱く気持ちも、よく分かります。

でも私の場合は、それよりも、

「ダン君の困りごとは、私の育て方が悪かったからではない。」

そう思えたことのほうが、ずっと大きかったのです。

だからこそ、自然と気持ちは

「今のダン君にとって、一番いい方法は何だろう。」

へと向いていきました。

「このままではダメだ。」そう思って踏み出した、たった一歩。

でもその一歩が、私を「一人で悩まなくてもいい場所」へ連れて行ってくれました。

その話の続きは、また次回お話しします🍀

※その子の苦手さが将来どんな形になるかは、本当に人それぞれです。成長と環境によって、困りごとが少なくなる子もいれば、大人になっても支援が必要な子もいます。